Walk Out To Winter (With Curry Bun)

すでに春も近いのですが……。
冬は好きな季節だ。実際は朝や入浴時など寒くてツラいのだが、「冬生まれなので寒さには強い」と思い込むようにしている。そして冬には肉まんがある。ある、と断言するほどのことでもないが、子供の頃、「肉まんを死ぬほど腹いっぱい食べたい」というのが夢だったので(小遣いが少なくてめったに食べられなかったからだろうか)。
そして、いまや肉まんであれば腹いっぱい食べられる程度の財力はある。大人になった現在、肉まんだけで満腹になりたいとも思わないものの、好物であることに変わりはない。
コンビニで売っているもので十分なのだが、これまでに食べたものでナンバーワンは神楽坂の50番の肉まんだろうか。あ、あと、下北沢のゆめやのカレーまん。「ガワ」がまたうまくて……って調べたら、ゆめや3月一杯でなくなるのか! ニューヨークへ移転って!!

DETROIT ACTION Vol.1

下北沢シェルター、CHOCOLATES、THE THUNDERROADS、YOUNG PARISIANFIRESTARTER
ヤングパリジャンの完膚なきまでに陶酔させられる魅惑のロック・ショウ。ウチに帰って衣服の端に光るラメをみつけると、ロックンロールのカケラが我が家にやってきたような気分になり、ちょっと嬉しい。「っぽい」とか「みたいな」ではないグラムロック
FIRESTARTERは再び4ピースになって、前回から「Beat Goes On」や「She's Red」などギターのユニゾンがポイントだった曲も復活。「Blues」の2番で、匕首がのど元に突き刺さり背中を切り裂いてワナワナ震えるような切実な気分を味わう。
YOUNG PARISIAN FIRESTARTER

ROCK OF AGES 2006

新宿ロフト30周年記念の「ROCK OF AGES 2006」、2月の第4夜に行く。THE SHAKES、杉本恭一、THE PRIVATES。歌舞伎町に移転してからロフトに行くのははじめてだ。すなわち、どれくらい行ってないことか。場所をよく調べずに行ってあわてたが(またかよ)、画像がみられない携帯でも十二分に理解可能な文章による説明もついていたので、無事たどり着く。
この日のシェイクス、3バンドということもあって短めのセット。しかし、1曲目から「R.O.C.K. TRAIN」(!!)。活動を再開して既に何度もライブは行われているが、この曲を演ったのは2003年10月の「11年振りのライブ」以来、2回目だ。本当に大好きな曲なので嬉しい。しかし決して「1st 至上主義者」ではありません、続いてのレイテスト・アルバムに収録の「DIVER〜天国のひとかけら〜」もいい! 最後は「サタデークラブ」で怒涛の展開、嵐のように終わる。正直もっとみたい。
そして、トリはプライベーツ。見るのはいったい何年ぶりだろう、デビュー前だから20年くらいなはず(延原氏がリーゼント〔?〕にミリタリールックでスモークの中から登場したことしか憶えていないのだが)。で、まず見た目が全くといっていいほど変わってないのに驚愕する。ほとんどオリジナルのメンバーで、今日まで継続して積極的にライブを行っていることには、敬服するばかりだ。ドラム森原氏のシンプルな3点セットでの鬼神の如きプレイにビビる。すごすぎ。アンコールでオリジナルメンバーの加瀬嗣氏が登場(渡英してレイ・デイビスの弟子になったりしてなかったか? 現在は「John Bliss」と名乗り、THE GREEN GRIFFONSというデュオで、インドを中心に活動しているとか)。「シティカクテル」演られたらひっくりこけると思ったが、「ルート66」などだった……。
ROCK OF AGES 2006」は、あと3/9AUTO-MOD/モモヨ&リザード/恒松正敏バンドと(モモヨの体調不良のため、リザードは最後のライブになるかも知れないそうだ)、4/15のム−ンライダ−ズ/ポ−タブルロック(!)/シネマ(!!)がみたいのだが、4/15はRAYDIOSに行くだろう。
THE SHAKES

憂鬱なニュース関連

個人間での売買(ヤフオクなど)は可能らしいが、楽器屋じゃ買取も購入もできないようだ。つまり、「ヴィンテージもの」は普通に流通しなくなる。パソコンやプリンタや電話機などは、なぜか対象外。

JASRACの許諾を得ずにアース・ウィンド&ファイアの曲を演奏しただけで、店長逮捕。Jは「音楽文化の発展寄与」をお題目のひとつに掲げているが、CDなどの売り上げ減に伴う収入低下をライブハウスやらダンス教室やらを摘発することで補填しているとしか思えん。むしろ音楽文化の発展阻害じゃなかろか。


生態系の宝庫で「ダーウィンの箱庭」と呼ばれたビクトリア湖、そこに巨大な肉食魚が放たれたことから状況は一変、この魚を加工輸出する工場ができ、あたりの住民の生活は崩壊する。アルコールに浸る男たち、広がる売春とエイズ、粗悪なドラッグによって道に眠る子どもたち。魚を運ぶロシアの輸送機、往路には武器を運んでくるのか……。工場の国際競争力を称賛するEUのミッション。なすすべもないタンザニア政府……グローバリゼーションの奈落を深海の悪夢のように描くドキュメンタリー(グローバル化と奈落の夢)。
「生態系の破壊」どころか、もはや「地上の地獄」状態とか。以前から気になっていたので(山形国際ドキュメンタリー映画祭2005・審査員特別賞+コミュニティシネマ賞受賞)必見だ。

TEENAGE CONFIDENTIAL CD RELEASE LIVE

TEENAGE CONFIDENTIAL

渋谷Lushにて。はじめて行った会場で「迷いますよ」という進言を守り忠実に迷う。宮益坂をあがってオフィスデポで左折、そこからはじめての角を右折した通りの真ん中くらいか。オキドキ(ってまだあるんだろうか)まで行きそうになった。
グロリア宮益坂というビルがライブハウスが入っているように見えないので見過ごしがちだが、よく見ると頭上に「Lush」という看板も出ている。
さて、はじめにKNOCKS。もはや混濁したパンク水の上澄み、あるいは蒸留後の純粋無垢なパンクロック。以前噂されていた音源「BEST OF KNOCKS」っていつでるんだろう? 早く聴きたい。続いてHIGH VOX、デトロイト発のロック魂炸裂。分厚く芯も太いが決して耳に痛くないサウンド
そしてFIRESTARTER。F氏がSAMMY氏側でセッティングをはじめたので、今日は(ステージに向かって)左側に立つのか、なぜ? と思ったら、右側でもうひとりがギターのセッティングをはじめる。先日のMCで「ギタリスト募集中です」といってたのは冗談じゃなかったんだ! どこかでみたことがある人だ……と記憶を辿り、元キャプションの人と気づく。いくつかの曲にはキラキラ輝くようなリフが付加され、日本語詞の新曲も前半が英語になっていたりとまたも新展開、眼が離せない。
トリはTEENAGE CONFIDENTIAL。昨年11月以来の東京でのライブ。レコ発なので当然、1曲目から新譜収録曲。11月のライブでは2ndの曲はひとつも演らなかったので嬉しくてたまらない。それにしてもCDと同じクオリティの演奏を激しいアクションと共に次々にきめられ震える。全曲一緒に歌いたくなるんですよねー。前回はMUDとDAVE EDMUNDSだったカバーが、今回はBOOMTOWN RATSとGODFATHERSとDr. FEELGOOD。こんなにかっこいいロックンロールバンドはないですよ、ホント。

AFTERSCHOOL RENDEZVOUS

AFTERSCHOOL RENDEZVOUS

THE KNOCKS HIGH VOX
FIRESTARTER TEENAGE CONFIDENTIAL

BIFF! BANG! POW! Vol.2

新宿JAMにて。前回の同企画から5カ月弱後の2回目。ダブっているバンドはひとつもない。すごい。
まず1番バッター、BEAT CARAVAN。閑散としていたようにみえる場内がいつの間にか人で溢れ、キャラバン発のサウンドマイクロ波のようにしみわたる。4月にはINCREDIBLE CASUALS来日公演のサポートを複数回つとめるそうなので楽しみ。
続いて噂のトルズ。今どき「SKIN」のカバーを演るバンドなんてありますかね? 素晴らしすぎるじゃないですか。「SKIN」のことに関しては、また別途記したい。いや、トルズ。新アクション派、シーンに浮上、という感じでしょうか。今後にも期待したいところ。
そしてWARMED OVER BAND。新曲2曲。いつみても本当にかっこよくって胸がときめく。ところでこのバンドの素晴らしさは科学的に証明が可能だ。煮物の味は冷める過程でしみ込むといわれる。一度温められた素材の細胞壁の内圧が下がり、繊維質を破壊することなく味が浸透するのだ。「WARMED OVER」とは「冷めたものを温めなおす」という意味であり、すなわちパンクロックの沸点を経て、それをも内包しプラスアルファされた極上のサウンドを指す。以上、科学的云々は真に受けないで下さい。
次はTHE BUCKETEERS。スナッズともこさんたちのロック講義をきく寺子屋の生徒みたいな気分になるが、積極的に通いたいし積極的に学びたくなる楽しさである。それにしても玉川氏のヴォーカルはすごい。前に見た玉川裕高バンドのときは日本語でもすごいヨーデルを披露していて驚愕した。この日一番の盛り上がり。
最後はサージラム。プレイメイツ聖氏の新しいグループ。流麗な日本語に絡む蠱惑のギター、唯一無二のサウンド
さらにアンコール、キーボードがはけたあとで何がはじまるのかと思ったら、最後の最後、聖氏とドラムのマサオ氏、トルズに参加の森本氏が登場し、プレイメイツの「I NEED YOU TONIGHT」。
いつまでも場から去りがたい、好企画でした。
BEAT CARAVAN トルズ
WARMED OVER BAND THE BUCKETEERS
SERGERAM THE PLAYMATES?

KENROCKS NIGHT

ライブが終わった後、自宅に帰ってラジオを聴く。BOOTSのオノタカコさんが、InterFMのKENROCKS NIGHTにゲスト出演するとのことだったので、まー一応聴いてみようかなと、やや横柄な態度で臨む(奇しくも先週のゲストは杉作J太郎氏だったようだ)。しかし、冒頭からウィルソン・ピケットの特集、続いてクラッシュの「POLICE ON MY BACK」のオリジネーター、イコールズなどがかかって、引き込まれたことであるよ。で、ゲストコーナーのオノさんは、トークも面白かったが、セレクトした曲もよかった。まず当然監修CD「DON'T RAIN ON OUR PARADE」(ASIN:B000CFWOM0)から、ママギタァとテデスコ&ザ・ピットメン。ウチでFMが聴けるのは先日実家から持ち帰った30年前のラジオ、クーガ2200しかなく、必然的にFMといってもモノラルでしか聴けないのだが、前述2バンドの音源はモノラルで聴くのに非常にふさわしいミックスで、かなりグっときた。続いてオノさんがリクエストした曲は、ガールズ・コンピとは全く違う、CCRTHE WHO、シルベイン・シルベインという、最近じゃラジオでなかなか取り上げないようなものばかりで、これまた最高。
番組の最後にはオーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」が流れ、正直、泣きそうになる。かといって毎週聴くようにはならないか(深夜2時から4時だもんなあ……)。