BIFF! BANG! POW! Vol.2

新宿JAMにて。前回の同企画から5カ月弱後の2回目。ダブっているバンドはひとつもない。すごい。
まず1番バッター、BEAT CARAVAN。閑散としていたようにみえる場内がいつの間にか人で溢れ、キャラバン発のサウンドマイクロ波のようにしみわたる。4月にはINCREDIBLE CASUALS来日公演のサポートを複数回つとめるそうなので楽しみ。
続いて噂のトルズ。今どき「SKIN」のカバーを演るバンドなんてありますかね? 素晴らしすぎるじゃないですか。「SKIN」のことに関しては、また別途記したい。いや、トルズ。新アクション派、シーンに浮上、という感じでしょうか。今後にも期待したいところ。
そしてWARMED OVER BAND。新曲2曲。いつみても本当にかっこよくって胸がときめく。ところでこのバンドの素晴らしさは科学的に証明が可能だ。煮物の味は冷める過程でしみ込むといわれる。一度温められた素材の細胞壁の内圧が下がり、繊維質を破壊することなく味が浸透するのだ。「WARMED OVER」とは「冷めたものを温めなおす」という意味であり、すなわちパンクロックの沸点を経て、それをも内包しプラスアルファされた極上のサウンドを指す。以上、科学的云々は真に受けないで下さい。
次はTHE BUCKETEERS。スナッズともこさんたちのロック講義をきく寺子屋の生徒みたいな気分になるが、積極的に通いたいし積極的に学びたくなる楽しさである。それにしても玉川氏のヴォーカルはすごい。前に見た玉川裕高バンドのときは日本語でもすごいヨーデルを披露していて驚愕した。この日一番の盛り上がり。
最後はサージラム。プレイメイツ聖氏の新しいグループ。流麗な日本語に絡む蠱惑のギター、唯一無二のサウンド
さらにアンコール、キーボードがはけたあとで何がはじまるのかと思ったら、最後の最後、聖氏とドラムのマサオ氏、トルズに参加の森本氏が登場し、プレイメイツの「I NEED YOU TONIGHT」。
いつまでも場から去りがたい、好企画でした。
BEAT CARAVAN トルズ
WARMED OVER BAND THE BUCKETEERS
SERGERAM THE PLAYMATES?