デジカメ雑感(FinePix F10)

デジカメはずいぶん長い間リコーのRDC-7Sという機種を愛用していたのだが、先日、親族の結婚式を撮らなければならなくなったことを口実に、フジのFinePix F10ASIN:B0007V1SRG)に買いなおした。買ってすぐにF11ASIN:B000BMDY6Y)という後継機種が発表されたが、特に後悔はしていない。
この機種にした理由はただひとつで、「暗いところでもよく撮れそう」だったからだ。以前も書いたが、Lumix系のステディーカム・ライクな補正と、解像度をあげてシャッタースピードを稼ぐという考え方では、後者の方が手ブレだけではなく被写体ブレも防げるように思えたので。
で、確かに「暗いところでもよく撮れる」のは間違いない(それよりびっくりしたのは、起動からピント合わせ、メモリーカードに保存されるまでのタイムラグの短さと、驚異的なバッテリーの持ちだが)。実際、「暗く」かつ「(被写体の)動きが激しい」ライブハウス内で何度か使用してみた結果はこんな感じ(撮影後のデータにトリミングや色調の補正などの加工は行ってません。ただサーバにアップロードする段階で、実データから画質が間引かれリサイズされています。同じような目的で機種の選定を考慮されてる方がおられたらご参考まで)。しかし、高感度は過信できるものではなく、やはり暗いとブレやすい。ちなみに先のリンク先の写真などは全て、同機の「シーンポジション(SP)」という設定の、「ナチュラフォトモード」で撮影している。特に露出や解像度は設定せず、明るさに応じて感度やシャッタースピードが自動選択されるというものだ(ノンフラッシュになるので暗いとほとんど勝手にISO 1600まであがる)。あ、あと、通常のカラー設定だと全体的に「青み」が強く出るように感じられるので、「F-クローム」モードという設定にしている。こっちの方が暖色系が強く好みなので。
それにしても暗いところでは、まずピントがあわせにくい(あいにくい)。高速でピント合わせを行うために「補助光」を使うこともできるのだが、強力な緑色の光が発せられるため、それを使うのは迷惑きわまりない感じだ(無機物対象なら問題ないだろうけど)。
あと贅沢をいえば、露出やシャッタースピードがマニュアルで設定でき、ズームが光学で5倍くらいあって、ファインダーもついてるとベストなのだが(液晶画面を見ながら撮ると、どうしても姿勢が不安定になるのでブレやすい)、だったらコンパクトではなく一眼レフのデジカメにしろって話なんだろうなあ……。