ボディ・マッピング

Moriyama's diaryで見て気になったので買う。以前から「頭で考える」ことと「体に伝える」ことの関係に興味があったため。意識して体をコントロールするのか、それともいかに無意識で最善の動きをするのか、とか。あと、この本の訳者の一人が片桐ユズルというのも気になった。ビート・ジェネレーション、ボブ・ディランの訳者と連想してしまうのだが、今はこの本で触れられているアレクサンダー・テクニークの講師として有名(?)なんですね。さらに、腰痛持ちなので、適切な立ち方や座り方の示唆が得られるのかも、という期待もあり。
この書籍自体はミュージシャン向けの6時間コースのテキストという体裁になっていて、「頭で考えていることを適切に体の各部位に伝える」「関節の使い方をマスターし、ラクで力強い演奏を可能にする」「ギターの持ち方」「呼吸法」「ドラムスティックが手から飛ばなくなる方法(!)」など様々なコツが書かれているが、基本的にはクラシック奏者向けのものである。
ものすごくユニークな――ある意味理解しがたくもある図示中心で、やはり実際のレッスンやワークショップを経験しないことには実感できないような内容だった。基本的にはブラックボックス化している体の操作を、その構造を理解してよりスムーズに操作するためのメソッドなのかな。