Lipstick To Japan Tour

Suzy & Los Quattroの来日公演最終日を、吉祥寺Planet Kに見に行く。Firestarterやナイロンが出たライブ以来、約2年振りに行ったので、かるく迷う。
トップはMovin' Jelly、ハーモニーを聴かせる曲からはじまったのでイノセンツ的な印象を受けたが、途中サーフインストのような曲もあり、一筋縄では行かずに面白かった。
続いてはオレンジズ。以前から気にはなっていたが初見。昔イカ天で見た記憶があるのだが、現在まで継続しているというのがすごい。いや、続いていること自体がすごいというわけではなく、演奏も骨太で素晴らしかった。単にバブルガム・サウンドのパロディを演ってるわけでは全くなく、距離のとり方がヤングパリジャンにとってのグラムと同義というか、誠実に感じられた。Suzy & Los Quattroの面々が最前列でノリまくっていたのも印象的。
そして3番手が福岡のTeenage Confidential。ファーストアルバムが超愛聴盤で、ずーっと見たくてたまらなかったのが、ようやく叶う。とにかく曲のクオリティが尋常じゃないくらい高く、有体のいいかたをすれば、ルースターズが「ヘイ・ガール」と「FADE AWAY」の振幅で表現するかっこよさを1曲の中で完結させているというか、とにかくロマンチック加減が最高なのだ。そしてライブは、フロント3人が次々にリードを取り、ジャンプする様に、クラクラしまくりだった。デイヴ・エドモンズのカバーにも痺れる。来年2月5日に、渋谷Lushで2ndアルバムのレコ発があるとか。共演はFirestarterとKnocks、死ぬほど楽しみというか、楽しみで死ねない。
最後はもちろんSuzy & Los Quattro。ブロンディの昔から、ヴォーカルのみ女性という編成には弱い。Suzyも、佇まいはほどよく肉感的でグっとくる。正直なところ、曲自体はものすごく好みのタイプというわけではないのだが、最終日ということもあってかとても熱く、十二分以上に楽しめる演奏だった。それにしても、なぜ海外のバンドは(出音の)バランスがよく聴こえるのか。謎だ。
MOVIN' JELLY THE ORANGES
TEENAGE CONFIDENTIAL SUZY & LOS QUATTRO