地震と坂本九

夜中の1時過ぎ、地震があったのでテレビをつけると「坂本九・上を向いて歩こう 世界的大ヒット誕生秘話」が放映されていて、見入ってしまう(昨年の8月に放映されたものの再放送)。「上を向いて歩こう」が、なぜ「スキヤキ」と名づけられアメリカでNo.1ヒットになったのか、坂本九の娘である舞坂ゆき子によるレポート。そういえば、ビルボードでNo.1になったのは知っていても、その経緯は全く知らなかった。
まず、イギリスのあるレコード会社の社長が日本を訪れた際、気に入ったレコードを持ち帰る→ジャス・トランペッターのケニー・ボールに「カバーしないか?」と持ちかける→ケニーが友人のペトゥラ・クラークと食事した際、「ウエヲムイテアルコウ」は長すぎる、短い曲名でいいのはないか? という話になり、当時知られていた日本語「サヨナラ」「スキヤキ」のうち、「スキヤキがいい」とペトゥラが提案→ジャズのインストゥルメンタル版「スキヤキ」がイギリスを中心にヒット→米ワシントンのDJの元に、リスナーから「日本のペンフレンドにもらった曲が『スキヤキ』に似ている」とレコードが送られてくる→DJ、この音源の発売をキャピトルレコードに進言→大ヒット、といった経緯だそうだ。
そして、大ヒットを記念して坂本九が渡米した際の映像も流れたのだが、若干21歳の坂本九が臆せずにテレビ番組で堂々と歌い上げてる姿に驚嘆。地震のおかげでとてもいい番組を見ることができた。