を、買う。付録のサンプラーCDに、サンハウスの未発表ライブ音源「踊る阿呆」(ルースターズがカバーした「ドゥ・ザ・ブギ」の原曲)が本当に入っていて驚く。まあ有名な未発表曲なのでこの選択は当然か。
昼休みに近くの書店で買い、道端に座り込んで貪り読む。

ルースターズのインタビューは、大江・花田・下山それぞれに行ったものが時系列で1本に再構成されており(「ジャームスの栄光と歴史」にやや主観を交えたような感じ)、とても読み応えがある。本当に「今まで公にされていなかった事実」の連続。ただ、井上脱退の理由が「求心力がなくなったバンドの状態に業を煮やして」などと書かれているが、これは99年に「レコード・コレクターズ」誌上でルースターズ特集が行われた際の井上インタビューの発言(オフコメント)が元で、「業を煮やして」とまでは書かれていなかったような気もする。劇的な描写はやや差し引いて読んだ方がいいのかも。

「1979〜2004ビートグループ・アルバム28選」にはザ・バッヂまで入っていて唸らされる。しかし、「JUDE」や「勝手にしやがれ」を入れるくらいなら、「EX」と「フルノイズ」を入れて欲しかった。フルノイズの「わからない世の中(わからなくなる世の中)」は南浩二や下山淳も唄っているが、本当に名曲なのになあ……。