4月1日か……学校と縁がなくなってもう十数年にもなるのに、未だ「学年」という考えに縛られている部分があるな。なので4月になると、歳をひとつとったような気になる。実際は未だ先だけど。っつーと、40だ。40にして、未だ惑うことばかり。
昔、コレクターズの加藤氏の本で読んだことがある「寿命」の話を思い出す。
神様が動物を創造したとき、それぞれに30年の命を与えた。ところがロバが「30年も重たい荷物を背負ったりして生きたくない、20年で十分です」と人間に10年余計にくれのだそうだ。続いて犬が「わたしも20年でいい」といい、さらに猿も、最後に猫までもが、それぞれ10年ずつ押しつける。で、人間は「70年」生きられるようになった。
しかし本来の寿命は30年。そこからの10年(30代)は、ロバがくれた人生なので「重たい荷物を背負う苦しい10年」、40代は犬の人生で上司などに尻尾を振り、50代は猿のように人マネをしてゴルフなんかをはじめてしまう。最後の60代は、猫のように縁側でのんびりひなたぼっこの人生。
つまり、犬の人生に突入というわけだ。同じ犬でも、「俺の存在を頭から否定してくれ」ってな感じのメシを喰わない人生がいいな。インロウタキン。
ちなみに前述の「寿命」の話は、元々グリム童話らしく、オリジナル(といっても元々の民話はどうか知らない)ではロバがくれた人生は18年らしい。猫も出てこないようだ(加藤氏は確か床屋でいつも聞かされる話と書いていた)。また、現在の寿命にあわせた計算では、まだまだロバの人生。
背中に重くのしかかるのは、夢を詰め込んだギターだったらいいのに。カーナビー・ストリートの風に吹かれてみたい。家も街も捨ててないから無理か……。