Billy氏追悼ライブ(下北沢シェルター)

TEENGENERATE


当初「Guitar Wolf vs Firestarter」のはずだったこの日のライブ、Billy氏急逝に伴い中止かとも思われたが「追悼ライブ」として面子も変わり行われることに。

短期間にも関わらず8バンドが出演、開演時間もそれに伴い早まったので5時過ぎに着くよう会場の下北沢シェルターに向かう。看板をみるとさらに1バンド加わり、計9バンド。

会場の前にはすでに大勢の人。「チケット1枚譲ってください」と書かれた段ボールを持った人もいる。確か訃報以前にソールドアウトになっていたはずだ。

入場時、冊子「Rooftop」の代わりに、Billy氏のサインがプリントされた黒い封筒を手渡される。お通夜の席でも配られたという、Billy氏のとてもかっこいいポストカード3枚組。

場内、ステージ左上にはBilly氏のベースが掲げられている。物販では、ロッキン・ジェリービーン氏デザインによるメモリアルTシャツが1,000円という廉価で売られていた。

そして6時過ぎ、まだ早いせいか6分ほどの入りだが、急遽出演が決まったJET BOYSから演奏がはじまる──その前にセイジ氏が現われ、「今日は楽しんでいってくれ」と告げる。

各々短い持ち時間ながら、Billy氏のエピソードやギターウルフのカバーを交えた演奏が続く。JET BOYSオノチン氏の全裸大根おろし奏法、HAVENOT'Sの最高にかっこいい曲「KIDS ALL RIGHT」、セドリックスwithスナッズ・トモコ氏による「Route Sexty-Sex」、The 5.6.7.8'Sの深いリヴァーブ、TEXACO LEATHER MANの梵鐘のような銅鑼などなどなどが心に響く。

7番手はGASOLINE、「ギターウルフ前座暦10年!」というガン氏の熱いトークで最後はセイジ氏も登場してジョイント。

続いて──TEENGENERATE。95年の大晦日に解散し、その後、97年6月の「Estrus レコード火災救援ライブ」で一度だけ再結成、以来約8年振りの登場。セイジ氏いわく「(ギターウルフの)スーパーライバルバンド」("うわさのガレージパンクチャンネル"より)。

超満員、歓声の中セッティングが行われ(Dr.はJimbo氏)、お兄さんの軽いアンガールズのモノマネから「MY G.T.O.」でスタート、瞬時に狂熱状態、ビールの雨、人の雨。THIS IS ROCK'N'ROLL!
ラスト2曲、ドラムはShoe氏に代わり、「DRESSED IN BLACK」、「オールナイトでぶっとばせ」。アンコールがかかり、「MESS ME UP」。

トリはキング・ジョー氏のGOGGLES、全編ギターウルフのカバー。最後にGASOLINEガン氏が出てきて、また激愛トークで煽る。そして、遂にセイジ氏とトール氏がステージにあがり、GOGGLESのサポートで「KICK OUT THE JAMS」など。人が溢れるステージ上でBilly氏の写真を掲げるF氏。

最後の最後は「アイラブユーOK」、「Billyに捧げるのではなく、生きているオレ達のために歌う」、とセイジ氏。「あばよBilly、安らかに眠れ!」と告げて終了、時計の針は約11時、客電がついても皆、なかなか去ろうとはしなかった。

ギターウルフはきっと終わらないだろう、そして、Firestarterが、猛烈に観たい。

それにしてもビール8ケース……すごい。