ROCK ODYSSEY

感想。
ポール・ウェラー、途中タバコを吸ったり酒(?)を飲んだりのリラックスしつつも気合いの入った演奏。「My Ever Changing Moods」や「Long Hot Summer」などスタイル・カウンシル時代の曲、そしてそして「In The Crowd」「That's Entartainment」などJam時代の曲、ラストは「悪意という名の街」!「20年くらい前に横浜で演った曲」と前置きしてはじめたのは「My Ever...」だったかな? ギターやピアノなどいろいろ弾きまくり。スティーヴ・ホワイトのドラムがやっぱいいな。楽しめました。

次、稲葉浩志。一応、どんなものなのかサワリだけ見る。会場はかなり盛り上がる。稲葉ファン、はじめて見たよ。結構いるんですねえ。普段、まわりで「B'z大好き!」という人、みたことないんですが。ファンの皆さんの「動き」が非常にユニークであった。

あ、どうでもいいが、幕間で福山雅治のポカリCMを何度も流すのはどうなのか。鮎川共演バージョンならまだしも。まあスポンサーだから仕方ないけど。

そしてザ・フー。座っている席からでは、とても肉眼で顔は識別できない。セットチェンジの時から、双眼鏡(NOTオペラグラス)をのぞきっぱなし。そうすると視界がいちじるしく限られるので、客席の反応に反応してしまう。前方のスクリーンに「THE WHO」の文字が出ただけで大歓声。拍手喝さい。しかし、まだ出てこない。また文字が出て、大歓声。拍手喝さい。でもまだ……と、ずっと双眼鏡をのぞいていたら、ほとんど開始予定時刻の5時ちょうど、上手からやたらガタイのいい、黒ずくめにインベーダーみたいなサングラスのピートが登場! 思わず「出てきた!」と叫ぶ(ホントにThe Whoが演奏するのか、直前まで信じられなかった)。んで、腰をかがめ、「ガーッ、ガガッ」と例のコードリフで「アイ・キャント・エクスプレイン」! うひゃー。そんで「恋のピンチヒッター」「エニウェイ・エニハウ・エニウェア」。前半はMCほとんどなく進む。双眼鏡をのぞいたり肉眼でみたり眼鏡でで見たりする。一番よく見えたのは、双眼鏡でみるスクリーンだった……。
イントロのシンセが聴こえただけでで泣きそうになる「ババ・オライリー」、そして「ビハインド・ブルー・アイズ」。「リアル・グッド・ルッキング・ボーイ」も例のビデオ効果かウルウルくる。
はじめはちょっと様子見っぽい感じがなくはなかったが、中程からはロジャーはマイクをブンブン回し、ピートも完成の域に達しまくってるウインドミル奏法を何度も披露。そしてザック・スターキーがいい。何だかんだでザックもフー暦8年目やで、なめんなよー! 娘は18歳やし、いつまでもリンゴの息子いうな! って感じでしょうか。
それにしても、曲はとりたてて新しいアレンジが施されてるわけではないにも関わらず、ノスタルジックな感じが全くしない。なんなんだろう、コレは。
会場中フッフッ「フー・アー・ユー」、思わず時計を見た「5時15分」、アタマの中でスクーター爆走「愛の支配」、そして「マイ・ジェネレーション」。
ジョンに捧げた新曲をはさみ、「無法の世界」。で無常にも終了。当然アンコール、トミーメドレー。
最後の最後、ピートはシャンパンゴールドのストラトを掲げ、剣道の「面〜!」のように振り下ろし、破壊。呆然。これやられると、もうアンコールはできないというかないですね。

次のエアロスミスは……なんだか抜け殻のようになり、正直なところ、イスに座ってボーっと聴いておりました。